- 2009年5月20日 21:50
- 03.コミュニティ全般
コミュニティのカフェスタが今月末で終了する。
カフェスタはネットコミュニティとして、良質なコミュニティを形成していたのだが、それがビジネスへつながらず、改めてネットコミュニティビジネスで収益を得ることの難しさが露呈されたのだと思う。
ネットコミュニティはなぜ儲からないのか
現在のネットコミュニティによる収益の多くは広告収入となっている。
ネットコミュニティの代表格mixiを見ればわかるが、広告による収益が93%を占めている。(株式会社ミクシィ平成21年3月期 決算短信参考)
ネットコミュニティ自体で儲けているのではなく、広告で儲けているのである。
広告偏重の弊害
ネット上における広告の価値とはPVとCTRに集約される。
広告を打つと言うことは広告出稿者が投資をしてるわけで、PVとCTRを用いて効果測定するのは当然のことだ。
そのため多くのネットコミュニティでは広告媒体としての価値を高めるため、PVを上げようとする。
名指しはしないが一部のネットコミュニティではどう見てもPVを稼ぐためのサイト構造をしているのがわかる。
PVに重点を置こうとするとユーザー視点が無くなってしまうこともあるだろう。
そしてユーザー離れが起きることもあると思う。
ネットコミュニティにおいてのPVは決してユーザー本意ではない。
ネットコミュニティの新しいマネタイズ手法
ネットコミュニティというのは儲かりにくく、広告以外の手法で儲かっているサイトをあまり見たことがない。
既存のマネタイズ例を見てみるとする。
・プレミアム会員
月額315円程度の会員費を取るビジネスモデルだが、全体会員の一定割合しかプレミアム会員にならないため、大きな収益とはなりにくい。
mixiプレミアムが月315円ですが、2007年のプレミアム会員数が約16万人ということだったので、課金ユーザー数の比率は以前発表した約1.5%程度というのは変わらないのだと思う。
ARPUが月額料金に制限される上、課金する比率が1%程度だとするとこの課金モデルだと大きな売り上げを上げにくい。
・アバター
アバターにはハマる要素があり、適正のあるユーザーが利用すれば、一定の収益が望める。
特にアバターユーザーは高ARPUになることが多くが、そもそもアバターを利用したいと思うユーザー数はあまり多くはなく市場規模は大きくないので大きな売り上げを望みにくい。
どちらの事例を見ても一定の収益は望めるが、大きな収益とはなりにくい構造に思える。
mixiの新しいビジネスモデルへの挑戦~ビジネス支援プログラム~
ここに来てmixiがオープンプラットフォーム戦略を採っている。
mixi内で利用できるアプリケーション開発環境を用意して個人や法人の開発者(mixiはソーシャルアプリケーションプロバイダー=SAPと呼んでいる)を呼び込もうと言うことだ。
ミクシィのビジネス支援プログラムは以下の三つだ。
・ビジネス支援プログラム「広告」
株式会社ミクシィがmixiアプリ向けに広告を販売・配信し、SAPにPV・UU等に応じて広告費を支払うアドプログラム
・ビジネス支援プログラム「課金」(mixiペイメントAPI)
mixiアプリの利用に応じた支払いに対し、決済代行を行って手数料の20%以外をSAPの収益とする。
・ビジネス支援プログラム「mixiファンド」
mixiアプリの出資、融資、買い取りを行う。
こうした場を提供することで、ユーザーは便利なアプリケーションを入手でき、SAPとmixiは収益を得ることができるWin-Win-Winの関係となるのだ。
mixiの新しいコミュニティビジネスモデルを作り出すことへの挑戦は果たして成功するのであろうか。
今後の展開が非常に楽しみである。
- 一つ新しい記事: ポメラがTVCMするほど売れているのは本当か?
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